当社のこだわり

当社では手動位置決め用基本機器等を主に製造しており「機械加工の技術」と機械では不可能な箇所については「職人の技術」を併せることで他社と差別化しながら事業を展開しています。

1.機械加工における精密さと美しさの両立へのこだわり


図4:六面角の様子

材料に対してあらかじめ汎用フライス盤で六面角出し(図4)を行い、
直角、平行、平面度等のゆがみを取り除くことで、マシニング等の機械にかけた際にかかる応力のバラツキを極力減らすなど、精度や耐久性だけではなく、仕上げ面の美しさにもこだわっています。

また、加工の溝を無くし鏡面仕上げにするなど高性能精密機器に相応しい高級感を付加することで他社と差別化を図り、お客様から高い評価を頂いております。
当社の精密加工技術によりスマートフォンのディスプレイの歪みを検査する機器の主要部品等も製作しています。

2.はめ合せ加工などに代表される職人技術の高さ

当社の製造している位置決めステージは通常の加工品のように精度要求を満たす部品を寄せ集めるだけでは製品として成り立ちません。本製品の製造にあたっては、部品加工から組立て、最終調整までを一貫して行いながら修正を加えていく必要があります。

特に精密位置決めネジについては、上記に加え、加工時に発生する熱や切り粉の関係で、機械加工のみでは、精密位置決めの妨げになる「がた」や必要以上の遊びが発生してしまい(遊びは全くなければ回転しないため、遊びは多くても少なくても製品として成り立ちません)、当社製品のような非常に精密な位置決めをスムーズな回転により実現することは不可能であり、最終的には職人の手作業で、確認しながら加工を行う必要があります。

これにより、はめ合せ加工の分野では1メモリ2.5ミクロンまでの非常に繊細な調整を「がた」なくスムーズな製品の実現を可能にしております。

3.機械性能のみに依存しない独自の生産効率改善の取組

機械加工においては刃物や治具等はすでにあるものを使うのではなく、必要に応じ加工する製品ごとに応じた刃物や治具等を自社独自で開発・創意工夫することで、例えば複数個の同時加工や、小さすぎて通常はつかめないようなサイズの製品加工を可能にするなど、精度や効率を追求する取り組みを独自で行い他社との差別化を図っています。

その他、製図についても同様に、社内にて製図から機械加工、職人の高度な技術が要求される組立作業まで対応出来ることから、小回りの利く体制で運営が可能なことも強みです。
上記の通り機械の性能に依存した機械加工だけでは実現できない部分を職人の技術とセンスやアイディアをフル活用したものづくりにより、当社は他社と差別化しながら事業を展開しています。

これらの技術は「特徴ある技術・製品」の保持として認められ平成28年度埼玉県「彩の国工場」指定を受けました。その他には、「和光市企業市民」認定を受け地域社会に根差した企業として認められております。